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執筆者の写真Glowly's

遠煙

Words&Music by YOU


遠い夏の延長線の上 僕らがまた集まった日の空は

変わらない蝉しぐれの青空で

昇ってゆく君をただ見上げてた


突然の虫の知らせ 受話器越しの声は

懐かしさと悲しみを連れてきたんだ


想い出したのは夏の日 迷子になった君を

僕らはどこまでも探し続けた


悪びれた顔もせずに 表れた君は 

父さんに怒られて泣いていたけど


『また君にあえてよかった』 僕らはほっとして

泣きそうになるのを堪えてたんだ


きっと今度もそうなんだろ?

何事もなくでてくんだろう?

君の笑った顔が浮かんでくるんだ

なあそうだと言ってくれよ

久々に会いに来たのに

冷たくなった君は無言のまま


遠い夏の延長線の上 僕らがまた集まった日の空は

変わらない蝉しぐれの青空で

昇っていく君をただ見上げてた


懐かしさなんてものより悲しみが大きくて 必死で涙を隠してたのに

「何もできなくてごめんな」その一言で 泣き崩れて僕らは抱き合った


写真の向こうで君は ずっと笑ったままで

どんな思いで生きたんだろう?

知らない時間の向こうで 僕ら大人になって

あの日の夕暮れはもう聴こえない


自信のない君だから

不器用な君だから

誰よりも頑張って生きてたんだろうな

なあそんな勇気があるなら

なぜ僕らを置いていくんだよ

一言だけでいいんだよ 声をくれよ


もう戻れない水平線の上

いつか大人になったら続きを話そう

重ねた小さな指切りの記憶

たどってたどり着いた思い出の場所


遠い夏の日の延長線の上

僕らは少しだけ大人になって

それぞれの大切な今を重ねて

いつまでも君の事を想ってる




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