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執筆者の写真Glowly's

勿忘草

Words&music by YOU


ある朝新聞を眺めてると  目に留まった名前が心を締め付けた ガスも水道も止まったその部屋で  行く当てもなく命が空へ上った 小学校4年のバレンタインデー  隣の席の女の子がチョコレートをくれた 甘くて苦い記憶が溶けて霞む頃  たった一人で彼女は空へ上った 同じだけ時間を生きて 知らない時間を生きて  君が生きた今に僕はいないけど ほんの少しでもいいから 君のことをおもわせて  君が生きた過去に僕はいたから 今更何を唄ってる?  解ってるそんなのわかってる でもどうしようもなく胸が痛いから  今は君の歌、唄わせて 僕らの人生はこんなもんかもしれない  共に生きた時間などまるで通り雨のよう でも通り雨の下で同じ傘をさしたり  ずぶぬれになる日々が今の僕を作った 名前を見つけてすぐに 浮かんだ君の笑顔は  かわいいとは言えないけど未来にあふれていた 弱っていく体で 暗い天上を見上げて  命が終わるその前に何を願ったの? 今更何を唄ってる?  わかってるそんなのわかってる でもできることがないから  今は君の歌、唄わせて 世界中の人の思い出から  消えた時がほんとの終わりなのなら 歌う度僕は思い出すよ 君の記憶と今を生きてくよ あの子は元気かな あいつは元気かな  あの人は今どこで何をしてるんだろう 数え切れない別れを僕らは繰り返し  目の前で笑う君を強く抱きしめた




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